医院ブログ

2021.05.05

自分の虫歯リスクを調べませんか?

こんにちは上本町ヒルズ歯科クリニック院長の永井です。
今回も最もお悩みの多い虫歯についてお伝えします。

自分の虫歯リスクを調べませんか?

以前聖バルナバ病院の母親教室で妊婦さんにアンケートをとっていました。そのうちの1つの質問が「あなたは虫歯になりやすいですか?」でした。「虫歯になりやすい」「虫歯になりにくい」「分からない」の3択でしたが、「分からない」を選ばれる方も多かったです。よほど虫歯で苦労されている方以外は、ご自分のなりやすさは分からないのではないかと思います。私たちも、目で診ただけでは虫歯リスクはなかなか分かりません。目で診て虫歯があったり、詰め物かぶせものがたくさん入っていたり、お口の中が乾燥してネバネバしていたり、歯並びが悪かったり、臭いや着色の程度から喫煙されることを感じて、虫歯になりやすそうと感じることはあります。また、問診で「3年以内に虫歯治療をしているか?」は1つの目安にしています。具体的に虫歯リスクを知るには、WHOやフィンランドで推奨されている唾液検査(自費)があります。

唾液検査とは?

専用のガムを5分間噛んで唾液を採取し、唾液量・唾液が溶けた歯を元に戻す力(緩衝能)を調べます。また、唾液とプラークを培地で培養することで、虫歯ができる時と、虫歯を進行させる時に関わる菌の量を調べることができます。これらのデータと、3日間の食事記録及び問診で総合的に虫歯のリスクを診断します。

よく虫歯ができる方でも、何が原因か分かることで効率よく虫歯予防ができます。全員にキシリトールが必要なわけでもありません。

ガムの噛めない小さなお子様では、検査項目は少なくなりますが、検査可能です。実際2005年にフィンランドの1歳半健診にてその現場を見た時には感動しました。その検査結果に応じて1歳半からおしゃぶりのポケットにキシリトールを入れてキシリトールを摂取していました。

上本町ヒルズ歯科クリニックでは開業当初から矯正をするお子様や虫歯の多い成人の方や妊婦さんに唾液検査を行っています。兄弟でも虫歯リスクが違ったり、目では見えないものなので調べて分かることもあります。事前に準備が必要ですので、ご予約の上、検査できたらと思います。