医院ブログ

2021.03.28

虫歯予防に効果のある洗口とは?

こんにちは上本町ヒルズ歯科クリニック院長の永井です。
今回も最もお悩みの多い虫歯についてお伝えします。

虫歯予防に効果のある洗口とは?

虫歯予防に熱心な方は、歯磨きに加えて洗口液を使用されている方が多いです。日本人は他国に比べて洗口液を好んで使う傾向があるそうです。残念ながら、洗口液が虫歯予防に有効というデータは乏しいです。そんな中、前回のコラムでもご紹介したように、FDIの虫歯予防ランキング3位にフッ化物洗口がランクインしています。
1位  水道水フロリデーション(水道水フッ化物濃度適正化)
2位  フッ化物添加食塩、学校給水のフッ素濃度適正化
3位  フッ化物洗口
4位  フッ化物配合歯磨剤
5位  歯科保健活動
6位  非う蝕誘発代替物(キシリトール、パラチノースなど)
7位  フッ化物配合シーラント
前回お伝えしたフッ化物配合歯磨剤よりも上位です。今回は、このフッ化物洗口についてお伝えします。

虫歯予防効果のあるフッ化物洗口とは?

一般に販売されている洗口液には、フッ素が配合されていない商品がほとんどです。歯科医院では、歯科医師の指導の下、販売することができます。フッ素濃度は250ppm程度で、歯磨剤に比べると非常に低濃度ですが、昔から学校や幼稚園等でも使用され、虫歯予防効果がデータでも立証されています。

上本町ヒルズ歯科クリニックで取り扱っているフッ素洗口液は、粉末を専用容器に入れ水道水に溶かして使うタイプです。冷蔵庫で保管するという面倒な点もありますが、お子様で1か月分100円、成人でも1か月分200円と安価なためこのフッ素洗口液をお薦めしています。

使用方法はとても簡単で、1日1~2回、5ml(成人は10ml)を30秒間ブクブクするだけ。ブクブクした後は30分間飲食を控えて頂きます。お薦めは、登校や出勤前に朝食後に歯磨きをした後のうがいを、前回お伝えした少量洗口を兼ねてフッ素洗口液で行うことです。時短にもなり、虫歯予防効果もアップして一石二鳥です。

歯ブラシの通らない歯と歯の間も洗口なら虫歯予防しやすいです。また、矯正器具を装着していて磨きにくいお口の虫歯予防にも適しています。

無味無臭でどの方にも使て頂きやすいです。但し、飲み込んではいけないので、30秒上手にうがいができる4歳以上での使用をお願いしています。

水道水フロリデーションが行われている諸外国では、フッ素洗口を使用しなくても、水道水でうがいをするだけで自然と虫歯予防ができています。少しの工夫で、虫歯予防先進国に負けない虫歯予防を日本で行っていきましょう。

上本町ヒルズ歯科クリニックでは様々な虫歯予防方法を提案できます。院内外で今後も虫歯予防を発信していきます。