医院ブログ

2026.10.06

こどもの歯で悩んだら|上本町の歯医者が年齢別にお答えする「よくある心配ごと」と相談のタイミング

上本町ヒルズ歯科クリニックの小児歯科でスタッフと笑顔で話す子ども

上本町の歯医者「上本町ヒルズ歯科クリニック」の院長、永井美也子です。

「仕上げみがきをすると泣いて嫌がるんです」「前歯に白いにごりがあるけれど、これってむし歯ですか?」「下の歯の裏から大人の歯が出てきて、乳歯が抜けていないんです」。

診療室では、毎日のようにお父さんお母さんからこうしたご相談をいただきます。子どもの歯のことは、ネットで調べるほど情報が多くて、かえって不安になってしまうものですよね。「こんなことで歯医者に行ってもいいのかな」と迷っているうちに、時間が過ぎてしまったというお話もよく伺います。

こんなお悩み、ありませんか?

  • 仕上げみがきを嫌がって、毎晩ひと苦労している
  • 歯に白いにごりや茶色い点を見つけた
  • 乳歯が抜ける前に、後ろから大人の歯が生えてきた
  • 指しゃぶりがなかなかやめられない
  • 歯並びや噛み合わせが少し気になる
  • 歯医者さんで泣いてしまい、通うのが不安

結論から申し上げると、子どもの歯で気になることがあれば、それが小さなことでも相談していただいて大丈夫です。むしろ、困りごとが小さいうちにお越しいただくほうが、お子さんにとっても負担の少ない対応ができます。

今回は、私たちがよくいただく「子どもの歯の悩み」を年齢ごとに整理しながら、ご家庭でできることと、歯医者に相談したほうがよいタイミングをお話しします。

子どもの歯の悩みは「早めの相談」がいちばんの近道です

乳歯は大人の歯に比べてエナメル質が薄く、やわらかいのが特徴です。そのため、むし歯になると進むスピードがとても速く、気づいたときには神経の近くまで進んでいた、ということも珍しくありません。

「どうせ生えかわるから」と乳歯のむし歯をそのままにしてしまうと、下で育っている永久歯に影響が出たり、歯並びが乱れる原因になったりすることもあります。乳歯は、永久歯がまっすぐ生えてくるための道しるべのような役割を持っているのです。

また、子どもの歯の悩みは、むし歯だけではありません。歯みがきを嫌がる、指しゃぶりがやめられない、食べ物をうまく噛めない、口がぽかんと開いている。こうした一見歯とは関係なさそうなことも、実はお口の成長と深くつながっています。

院長からひとこと

早めにご相談いただければ、削ったり抜いたりする前に、生活習慣やケアの見直しで改善できることがたくさんあります。「様子見でいいのか知りたい」という目的での受診も、もちろん歓迎しています。

年齢別によくある子どもの歯の悩み

子どもの歯の悩みは、成長の段階によって大きく変わります。ここでは、当院でご相談が多い内容を年齢ごとにご紹介します。

上本町ヒルズ歯科クリニックで検診を受ける女の子

成長の段階に合わせて、お口の様子を見守っていきます

0歳から2歳ごろ 歯が生えはじめた時期の悩み

0〜2歳

この時期に多いのは、「いつから歯みがきを始めればいいの?」「歯が生えてくるのが遅い気がする」「フッ素は使っていいの?」といったご相談です。

歯みがきは、最初の歯が生えたら始めるのが目安です。といっても、いきなり歯ブラシでゴシゴシする必要はありません。ガーゼで歯をそっと拭いたり、歯ブラシを口に入れることに慣れたりするところからで十分です。この時期の目標は「お口をさわられることに慣れること」だと考えてください。

歯の生える時期には個人差が大きく、数か月の違いはよくあることです。1歳を過ぎても1本も生えてこない場合は、一度ご相談いただくと安心です。

当院では、乳児期のお子さんと保護者の方向けに「ハイハイクラブ」を設けています。歯が生える前後から、お口のケアや離乳食の進め方などについてご相談いただける場です。私自身、食育指導士の資格を持っており、「何を、どう食べるか」も含めてお話しできるのが当院の強みのひとつです。

3歳から5歳ごろ 乳歯がそろった時期の悩み

3〜5歳

乳歯が20本生えそろうこの時期は、むし歯がいちばん増えやすいタイミングです。おやつやジュースの回数が増え、行動範囲が広がることで、生活のリズムも変わってきます。

よくいただくご相談は、「奥歯の間が黒っぽい」「仕上げみがきを嫌がって大変」「指しゃぶりがまだやめられない」などです。

特に気をつけていただきたいのが、奥歯と奥歯の間です。乳歯の奥歯は隙間がなくぴったりくっついていることが多く、歯ブラシだけでは汚れが落ちにくい場所です。外から見えにくいため、むし歯の発見が遅れがちな部分でもあります。

ご家庭でのポイント

仕上げみがきのときに子ども用のフロスを使っていただくと、奥歯の間のむし歯予防効果がぐっと高まります。

指しゃぶりについては、3歳ごろまではそれほど心配しなくてもよいことが多いのですが、4歳から5歳を過ぎても続く場合は、前歯が出てきたり噛み合わせに影響したりすることがあります。無理にやめさせるのではなく、お子さんの気持ちに寄り添いながら、少しずつ減らしていく方法を一緒に考えていきましょう。

6歳から12歳ごろ 生えかわりの時期の悩み

6〜12歳

6歳ごろになると、乳歯の奥にいちばん最初の大人の奥歯「6歳臼歯」が生えてきます。この歯は噛み合わせの中心となる大切な歯ですが、生えてくるまでに時間がかかり、歯ぐきが一部かぶった状態が続くため、汚れがたまりやすくむし歯になりやすい歯です。

この時期によくいただくご相談は、「乳歯が抜ける前に、後ろから永久歯が生えてきた」「前歯がすきっ歯になっている」「大人の歯が黄色っぽい」といった内容です。

乳歯の後ろから永久歯が生えてくる状態は、下の前歯でよく見られます。多くの場合は乳歯が自然に抜けて、舌の力で永久歯が前に移動していきますが、乳歯がなかなか抜けない場合は抜歯が必要になることもあります。また、永久歯は乳歯よりも黄色みがかって見えるのが普通です。乳歯の白さと比べて心配される方が多いのですが、ほとんどの場合は問題ありません。

生えかわりの時期は、歯並びの変化がいちばん大きく現れるタイミングでもあります。気になる点があれば、定期検診のときに遠慮なく聞いてください。

「むし歯かも?」と思ったときに知っておいてほしいこと

「歯に白いにごりがある」「茶色い点がある」。そんなときに、すぐに削られてしまうのではないかと心配される方もいらっしゃると思います。

当院の小児歯科では、すぐに歯を削らないことを大切にしています。初期のむし歯であれば、歯の表面が溶けかけている段階で止められることも多いからです。

上本町ヒルズ歯科クリニックの小児歯科で診療を受ける子ども

お子さんの様子を見ながら、ひとつずつ進めていきます

私たちの口の中では、食事のたびに歯の表面が少し溶け、時間をかけて唾液の力で修復されています。ところが、甘いものをだらだらと食べ続けると、この修復が追いつかなくなり、むし歯が進んでしまいます。逆に言えば、おやつの回数や時間を見直し、フッ素を上手に使えば、唾液の修復する力が働いて初期のむし歯の進行を止めることができるのです。

私は日本フィンランドむし歯予防研究会の会員として、むし歯予防の先進国であるフィンランドのヘルシンキ大学やトゥルク大学で研修を受けてきました。フィンランドでは「むし歯は治療するより予防するもの」という考え方が根付いています。当院の小児歯科も、この考え方をもとに、お子さんの歯をできるだけ削らずに守ることを目指しています。

もちろん、むし歯が進んでいて治療が必要な場合もあります。そのときも、お子さんの気持ちの準備ができるよう、段階を踏んで進めていきますので安心してください。

歯並びが気になったら、いつ相談すればいい?

「受け口になっている気がする」「前歯がガタガタに生えてきた」など、歯並びのご相談も年々増えています。

歯並びのご相談に「早すぎる」ということはありません。特に受け口や、上下の歯が横にずれて噛んでいる状態は、早い時期に気づいて対応することで、あごの成長をよい方向に導ける場合があります。

当院では小児歯科と矯正歯科が連携しており、むし歯の治療や定期検診で通っていただいている間にも、歯並びの変化を一緒に見守ることができます。矯正治療では「できるだけ歯を抜かない」ことを大切にしています。成長期のあごの発育を利用できるのは、子どもの時期ならではの利点です。

上本町ヒルズ歯科クリニックのカウンセリングで保護者に説明する様子

ご相談は個室のカウンセリングルームで、ゆっくりお話を伺います

すぐに矯正を始めるかどうかは別として、「今の状態」と「この先どうなりそうか」を知っておくだけでも、気持ちがずいぶん楽になります。ご相談は、周りを気にせずお話しいただける個室のカウンセリングルームで行っています。

歯医者が苦手なお子さんへの当院の取り組み

保護者
の声

「うちの子、歯医者さんで大泣きしてしまって…。ご迷惑じゃないでしょうか」

そう申し訳なさそうにおっしゃる保護者の方がいらっしゃいますが、まったく気にされなくて大丈夫です。泣くのは、それだけ一生懸命がんばっている証拠です。

子ども専用のケアルームと待合室

当院では、子ども専用のケアルーム「カムカムルーム」と子ども専用の待合室をご用意しています。大人の患者さんに気をつかうことなく、お子さんが安心して過ごせる空間です。診療中は、できたことを一つひとつほめて、励ましながら進めていきます。

上本町ヒルズ歯科クリニックの子ども専用ケアルーム

子ども専用ケアルーム「カムカムルーム」

上本町ヒルズ歯科クリニックの子ども専用待合室

遊具のある子ども専用の待合室

通うのが楽しみになる「カムカムクラブ」

むし歯のない子どもたちが3か月に1度通う「カムカムクラブ」も、多くのお子さんに楽しんでいただいています。来院するたびにスタンプを押し、むし歯がなければもう1つスタンプが増えます。

スタンプ5個

カムカム缶バッジ

スタンプ10個

オリジナルカレンダー

カムカムクラブの健康ノートとスタンプ

来院のたびに健康ノートへスタンプを押していきます

「歯医者さんに行くのが楽しみ」と言ってくれるお子さんが増えていくのは、私たちにとっても何よりうれしいことです。

担当衛生士制と託児サービス

当院は、患者さんごとに担当の歯科衛生士がつく担当制をとっています。毎回同じ衛生士がお口の中を見ることで、小さな変化にも気づきやすく、お子さんにとっても「いつものお姉さん」がいる安心感につながっています。

託児サービスのご案内

下のお子さんを連れての通院が大変というお声にお応えして、火曜日と木曜日の午前中は保育士による託児サービスを行っています。お母さんご自身の治療や検診の際にもご利用いただけます。

ご家族みなさんで、お口の健康を守っていただければと思います。

ご家庭でできる、子どもの歯を守る毎日の習慣

最後に、ご家庭で今日から取り入れていただける習慣をご紹介します。

上本町ヒルズ歯科クリニックの歯科衛生士によるお口のケア

歯みがきのコツやフッ素の使い方は、担当衛生士がお伝えします

おやつは「時間と回数」を決める

むし歯予防で大切なのは、甘いものの「量」よりも「回数」です。おやつの時間を決めて、だらだら食べを避けるだけでも、唾液がお口を修復する時間をしっかり確保できます。ジュースやスポーツドリンクを水筒に入れて少しずつ飲む習慣も、実はむし歯のリスクを高めます。普段の飲み物は、お水やお茶を基本にしましょう。

仕上げみがきは小学校低学年まで続ける

子どもが自分で歯をみがけるようになっても、すみずみまできれいにするのはまだ難しいものです。少なくとも小学校3年生ごろまでは、仕上げみがきを続けていただくのがおすすめです。嫌がる場合は、寝転がった姿勢で歌を歌いながら短時間で終わらせるなど、楽しい時間にする工夫をしてみてください。

フッ素入り歯みがき粉を年齢に合った量で使う

フッ素は歯の質を強くし、初期のむし歯の修復を助けてくれます。年齢によって適した量や濃度が異なりますので、どのくらい使えばよいか迷ったら、担当の衛生士にお気軽にお尋ねください。

よく噛んで食べる習慣をつける

よく噛むことで唾液がたくさん出て、むし歯予防につながるだけでなく、あごの健やかな成長も促します。少し歯ごたえのある食材をメニューに取り入れたり、「ひと口30回」を親子で一緒に意識したりするのもよい方法です。

まとめ

子どもの歯の悩みは、年齢や成長の段階によってさまざまです。今回お伝えしたポイントを整理します。

  • 子どもの歯で気になることがあれば、小さなことでも早めに相談するのがいちばんの近道です
  • 乳歯は永久歯よりむし歯が進みやすく、そのままにすると永久歯や歯並びにも影響します
  • 初期のむし歯は、おやつの見直しとフッ素の活用で進行を止められることがあります
  • 歯並びの相談に早すぎることはありません。成長期だからこそできる対応があります
  • おやつの時間を決める、仕上げみがきを続ける、よく噛む習慣をつけることが毎日の予防になります

「こんなことを聞いてもいいのかな」と思うようなことでも、ぜひ気軽にお声がけください。上本町ヒルズ歯科クリニックは、お子さんが「歯医者さん、楽しかった」と笑顔で帰れる場所でありたいと思っています。お子さんの健やかな成長を、ご家族と一緒に見守っていけたらうれしいです。

子どもの歯のご相談、お気軽にどうぞ

上本町駅から徒歩5分・大阪赤十字病院の西隣

06-6774-4182


医院名 上本町ヒルズ歯科クリニック
所在地 〒543-0027
大阪府大阪市天王寺区筆ヶ崎町5-52-201
(ウェルライフ上本町2階・大阪赤十字病院西隣)
アクセス 大阪上本町駅から徒歩5分
電話番号 06-6774-4182
診療時間 月・火・木・金 9:00〜13:00/14:30〜18:30
土 9:00〜13:00/14:00〜18:00
最終受付は診療終了の30分前です
休診日 水曜日・日曜日・祝日
託児サービス 火曜日・木曜日の午前(保育士が担当します)